
オーストラリアの新型コロナウイルス(COVID-19)情報
随時更新(以下は2020/11/22現在までの情報です)
2020年1月頃から世界的大流行(パンデミック)が懸念されていた新型コロナウイルス(COVID-19)。
中国・イタリアを始めとしたヨーロッパ・アメリカでかなりの感染者をだし、日本でも緊急事態宣言がでるなど、かなり流行しています。
そんな中、オーストラリアでのコロナウイルスの被害・状況はどうなの?と、気になる方のために情報をまとめてみました。情報は随時更新しています。
目次
オーストラリアの感染者はどれくらい?
出典:Pixabay
オーストラリア国内の現在までの感染者数の合計は27,807人となっており、死者数は907人です。
そのうち回復した人は合計で25,338人と、感染したうちのほとんどが完治しています。(2020年11月22日現在)
6月の時点で死者は102人だったので、それから5か月で805人も増えているということになります。
オーストラリアで感染が確認され始めたのが2020年2月の半ばで、初めは15人ほどだったのが、倍になるまで2週間ほどかかり、その後1週間ほどで3桁に到達しました。(※すべての感染者数の数ではなく、検査の結果がわかっていた人数です)
そこから4桁になるまでは11日ほどしかかかっておらず、いかにこのウイルスの感染速度が速いかということが、数字を見ただけでも明らかになりますね。
感染者数が6000人を超えたあたりから、新規感染者の増幅が減り始めます。丁度3月中旬ほどからさまざまな規制を始めた効果がでてきました。毎日300~500人ほどでていた感染者数が1日100人、70人、40人……と減少していき、最近ではステージを3段階に分け、規制をすこしずつ緩めていく方針を発表しました。
コロナ対策は具体的にどんなことが実施されたの?
オーストラリア国内共通の対策としては、以下のとおりです。
(中国出国後に、対象国以外で14日以上の滞在が確認されれば入国できる)
レストラン(テイクアウト・宅配のみ)
パブ、クラブ、ホテル(宿泊施設除く)
ジム、娯楽施設
宗教的な施設での集会、葬儀など
※GP(General Practitioner)とは一般開業医のことで、オーストラリアでは、基本的に診察はGPで受け、その後治療が必要な場合は専門病院へ紹介状を書いてもらい、診てもらいます。
※大人1人3,000ドル、子供1人500ドル、3歳未満は無料。
特に新しいものはなし。
その他には州ごとに内容が多少変わっていたり、緩和されている部分が違ったりとさまざまです。
私の住んでいるクイーンズランド州(QLD)では6月中旬にステージ2に移行する予定との発表がありました。6/1からステージ2へ移行し、レストランの最大同時受入人数は20人へ増え、ジムやパブ、サーフクラブなど習い事関連の事業も人数やソーシャルディスタンスをとりつつ営業再開とのこと。
また、経済支援策では40億ドルをだし、クイーンズランド州の経済を支えていってます。主に企業・雇用者の賃金を払うためのサポートなどに使われています。
また、各家庭200ドルの光熱費の支援を受けることができ、今回の請求は使った分(90日)を差し引いて40ドルほどのクレジットがついていました!(こちらは5月の出来事です)
また、QLD州では14日間の自己自宅隔離中に外出などし、人に接触した場合は13,000AUDの罰金が課せられます。
シドニーが位置するNSW州では11,000AUDの罰金と懲役6ヶ月だそうです。このように州によって微妙に違うので注意が必要です。
現在では、日常生活はほぼ普段通りに戻り、州内の旅行は自由に行えます。マスクを着けている人もあまり見かけなくなり、人々の警戒もだいぶ薄くなりました。
オーストラリアの経済支援策について
オーストラリア国内共通の経済支援策は以下の通りになります。
受給者に対して、6か月間(4月27日開始)にわたって、2週間当たり550AUDの支給。
求職者手当、若年求職者手当、児童養育手当、Austudy、農業家計給付、生活保護等の
受給資格者が該当する。
年金生活者や社会保障受給者を含む低所得者層の家庭を支援するため、750豪ドルを2回給付するもの。
老齢年金、障碍者支援年金、求職者手当、若年求職者手当、児童養育手当、Austudy、農業家計給付、生活保護、介護手当、家族税優遇制度等の社会保障の受給者が該当。
1回目の支給は3月31日以降で、2回目の支給は7月13日以降に支給になります。2回目の給付は個人所得支援を受給している者を除きます。
退職年金を2019-20年度および2020-21年度にそれぞれ最大1万AUDを引き出すことを認めるもの。
失業者、求職者手当、若年求職者手当、児童養育手当、生活保護および農業家計給付の受給資格者、
2020年1月1日以降にCOVID-19が理由で余剰人員とされた者、労働時間が20%以上減らされた者、もしくは事業が停止
した、もしくは売上高が20%以上減少した個人事業者が対象です。
国が1300億AUD相当を雇用者を確保するために雇用主に1人あたり最高1500AUD/2週間に1回を支給することを発表しました。
3月30日からの分の賃金を支払うためになります。雇用主には5月の第1週目から支給されます。
あとは州ごとに各家庭に支援があったり、経営者に対する補助などがあります。
対象者は、オーストラリア市民、オーストラリア永住権保持者、サブクラス444保持者、ニュージーランド市民でオーストラリアで1年以上雇用されている者、パートナービザ保持者となります。
※残念ながらパートナービザのブリッジングビザ保持者は対象外です。永住権のブリッジングビザ保持者は対象になる場合があるようです。
オーストラリア政府の今後の方針
現在オーストラリア政府から、3段階に分けたステージでの制限の緩和が発表され、今現在多くの州がステージ2~3の状態です。州ごとに緩和の対象は違ってきますが、基本的には下記のとおりになっています。
※QLD州では自宅から150kmまでの日帰り旅行
※全ての州外への旅行と周辺国への旅行および留学生の来豪はいまだ未定。
など
※ステージ3については順を追って更新されるようです。今はビクトリア州および南オーストラリア州以外はステージ3以上で、500人の集会などが可能となっています。
オーストラリアの規制緩和ロードマップ(在ブリスベン日本国総領事館より)
オーストラリアから日本へ入国する場合の検査・隔離など
11月1日より、オーストラリアから日本へ帰国・入国する場合に、国籍に関わらず新型コロナウイルスの検査が原則不要となりました!
ただし、到着後ホテルまたは自宅へ帰るまでの公共交通機関の使用禁止と14日間の自己隔離措置はかわりません。
まとめ
こうして見ると、オーストラリア政府はかなり早い段階から国境を厳しく管理し、対応をしていたことがわかりますね。新規感染者数の減少をみても政策がうまく効いているように思えます。
こういった感染症が大流行したときこそ、冷静かつ厳しい判断を下すことが大切だと思います。
また、オーストラリアでは罰金を課すことにより、さらに強い抑制力をもって国民に制限をさせました。日本とは国の法律が違うので、比べにくい部分もありますが、オーストラリアに住んでいてよかったなと改めて思いました。
これからステージ3から州間の移動緩和、近隣国への渡航、そして海外からの入国、海外への渡航可能になるまでの段階を踏んで制限緩和に進んでいきますが、政府が発表したように、1回の気の緩みがいままでのの努力を無駄にするということを忘れずに、気を抜かずに過ごしていきたいと思います。
以上、オーストラリアの新型コロナウイルス(COVID-19)情報でした。
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