ジンベイザメと泳げるオスロブの魅力と行き方・料金解説【フィリピン】
2020.06.07
フィリピンといえばマリンアクティビティが有名ですよね。美しい海でダイビングやシュノーケリングをして楽しむ目的の人が多いと思いますが、フィリピン・セブ島にあるオスロブでは【ジンベイザメ】と泳げるスポットがあります。世界でもジンベイザメに会える場所は限られており、オスロブはセブ島に旅行にきたなら必ず行ってほしい場所です!
今回は、オスロブでジンベイザメに会う為の行き方や料金など解説したいと思います。
目次
オスロブ(Oslob)ってどこにあるの?
オスロブは、フィリピン・セブ島の最南端に位置する小さな港町です。セブから高速バスで行くことができ、オスロブの町はセブ市内と比べると自然が多く、あまり栄えてはいません。
ですが、近年はジンベイザメと共に泳ぐことのできる稀なスポットとして、世界中から観光客が絶えません。
もともとオスロブは小さな港町ということで、漁業が盛んな地域でしたが、漁のためにまいていたオキアミにつられ、ジンベイザメが集まってくるようになり、オキアミを食べてしまうジンベイザメに困っていました。
そのうち、「ジンベイザメを餌付けして、一緒に泳げるようにすれば観光客がくるのでは?」と考え、ジンベイザメの餌付けを始めたそうです。
なので、今もオスロブへ集まるジンベイザメはすべて野生のジンベイザメであり、野生のジンベイザメの餌付けに成功しているのは、世界中でもオスロブのみとなっています!それだけ貴重なスポットなので、注目度も人気もかなり高いです。(特にオーストラリアからの観光客が多いようで、私の行ったときは現地のガイドさんに「オーストラリア人を楽しんで♡」と言われました(笑))
オスロブへの行き方と料金
まず、オスロブへの行き方としては
①バス
②車をチャーターする
③ツアーに参加する
の3つが主にあげられるでしょう。
私がオスロブに行った時は①のバスで行きました。
①バスで行く場合
バスで行く場合は、セブにあるサウスバスターミナル(South Bus Terminal)へ行き、そこからオスロブ(Oslob)行きのバスに乗れば3時間半ほどで到着します。
チケットは、バスに乗ってからどこで降りるか告げれば売ってくれるので、それを買ってその場でチケットをきってもらいましょう。
Oslob Whale Shark Watchingで降りるといえばその付近で教えてくれます。バス停からジンベイザメのスポットは近いので歩いていけます。
値段:350php(約780円)【往復】
所要時間:3時間半(片道)
快適度:★★☆☆☆
おすすめ度:★★★★☆
<メリット>
<デメリット>
②の車で行く場合
車をチャーターして行く場合は、大人数がおすすめ。
ホテル送迎や、ツアーによっては現地のスマホを貸してくれる場合も!大体がホテル送迎つきなので、無駄な移動がなくて楽です。
値段:【ホテル送迎とチャーター分】
セダン(1~3名)
9時間で約12,000円
バン(4~10名)
9時間で約16,500円
所要時間:3時間(片道)
快適度:★★★★☆
おすすめ度:★★☆☆☆
<メリット>
<デメリット>
③のツアーで行く場合
ツアーに参加する場合は日本人のツアーガイドさんなどがつくため、海外ということもあり安心して参加できます。
すべてツアーに含まれるので、料金や内容に不満がない場合はツアーで行くのが無難かもしれません。旅行で訪れる場合は、時間をどれだけ有効に使うのかにかかってきます。ツアーは時間も設定されているので、他の予定も立てやすいかもしれませんね。
値段:約10800円~【ツアー全て込み】
所要時間:3時間(片道)
快適度:★★★★★
おすすめ度:★★★★☆
<メリット>
<デメリット>
<車のチャーターやツアーはVELTRAがおすすめ!>
ほぼ1本道なので、バスでもツアーでも車でも、すべて同じ道を通っていくことになります。
ジンベイザメツアーの参加方法と料金
Oslob Whale Shark Watching付近には、ジンベイザメツアーに参加できるお店がたくさんあります。どこも1,200php(約2,650円)ぐらいなのでどの場所を使っても特に問題ないでしょう。
私達はバス停をおりて、近くにあったこちらでお金を払ってシュノーケルなどをレンタルしました。
ツアーのお店にはカウンターが有り、そこのスタッフにジンベイザメのツアーに参加したいと言えば、すぐに手続きをしてくれます。料金を支払ったら、荷物を預けて、貴重品はロッカーにしまいましょう。
施設のそばには、貴重品ロッカーやシャワー室、着替え室やトイレが完備されています。
実際にジンベイザメと泳いだ感想
私たちは深夜3時にバスターミナルをでて、オスロブへ向かいました。
深夜のバスターミナルの様子。
意外と人もおり、治安が悪そうっていう感じはしませんでした。
バスの表示に【Oslob】とかいてあるのを確認して乗り込みます。バスの中はWi-Fiも完備されていて、使用することができます。冷房が効きすぎて風邪をひきそうだったので、バスを利用するときは羽織を持っていったほうがいいでしょう。
ちなみに料金は乗ってだいぶたってから「どこいくの」と聞かれて切符をきられて、お金を払うというシステム。
行く場所を言えばいくら払うか言ってくれるので、その分払えばOKです!私のときは片道165PHPでした。
オスロブについたら、ツアーを開催しているお店で手続きをしましょう。
その後水着に着替えて、荷物受付に預けて、シュノーケルもらって、海へ出発します。
海のほう(ジンベイザメウォッチできる所)へいくと、早速説明のアナウンスが。
説明を真剣に聞く観光客のみなさまの、横で紙を渡された私たち。
「ふむふむ」
しばらく読んでいると、
「はい、じゃあいこっか~」
ツアーのお店から案内人をしてくれた16歳のJAYくん。(フィリピン人の男の子でした)「ええ~?!説明聞かなくていいの?っていうか、この紙で説明短縮?!」と、思いつつ彼についていくことに。
しかし、後になってこの短縮に感謝することに……
「17番のボートだからね~」
と、言われて待ち時間なんと10分でツアーに参加することに!
みんな1~2時間とか平気で待たされるようでしたが、JAYが短縮してくれたおかげでものすごく早かった!ありがとう、JAY!!!
フィンと、ライフジャケットをもらってボートに乗る。
ちょうど4人乗り+船員さん2人でぐんぐんとジンベイザメのいるほうへ向かっていきます。
きれいな海に大興奮☆
ボートで少しこぐと数隻ボートが集まる場所へ。2分も漕いでないくらいで到着します。それくらい、浅瀬からすぐに深くなるビーチで、水深はすでに10mはありました。
「はい、じゃあ海に入って~」
「え?!」
「ほら、はやく!」
ボートの横につかまる部分はあるけど、海の深さは10mくらいあるし、中にジンベイザメいるんだよね???
躊躇したけど、躊躇してても仕方ないので、船頭さんにいわれるままにライフジャケットを来たうえで海へダイブ。しかしこのままでは潜れないとのことでジャケットを外して、生身+シュノーケル。
普段から海に入っている人なら慣れているから大丈夫そうですが、シュノーケル経験がない私はドキドキしていました。
すると横の方から歓声が!
「ジンベイザメだーーー!!!」
ふと海に潜ってみると、すぐ下にジンベイザメが!!!
で、でかー!!!!
でかすぎます。ジンベイザメ。
5mは余裕であります。(ジンベイザメの成体の平均が7.6m)
やばいやばいと、興奮しながらもジンベイザメを堪能します。
ジンベイザメが寄ってくるタイミングにあわせて海にもぐり、写真を撮っていきます。
船頭さんに水中カメラを渡したら、こんな近くで泳げました♡
船頭さんが言うには、ジンベイザメたちは餌に夢中らしくて、人間をあまり気にしないみたいです。
のんびり穏やかに泳いでるからよっぽど危害はないんだけど、ルールとしてジンベイザメに触れることは禁止されています。
日焼け止めもNG。ジンベイザメは敏感な生き物なので、化学物質に反応して近づかなかったりするのと、やはり彼らに少なからず影響してしまうのを防ぐためだそう。ジンベイザメと泳ぐためなら日焼けなんて気になりません!!
ジンベイザメに触れてはいけないと言われましたが、ジンベイザメが近くを通って故意でなくても触れちゃったりもします。っていうか当たりました。
なんか固いものが当たったと思ったらジンベイザメの横ヒレでかなり驚きました……。感触がゴムみたいでなんか、サメって感じでしたね……。こういった自分から触りに行かない場合は、仕方ないらしいので何も言われません。
私の友達は泳げないといっていたら、船頭さんに思い切り無理やり沈められていました(笑)
溺れる!!!!沈めた船頭さんの手が左上に写ってますね……
オキアミにつられてきた魚もいましたが、イワシみたいな銀色の魚ばかりでした。
サンゴ礁のあるところしか、カラフルな魚は見られないようですね……
水にはいってる時間は30分くらいでしたが、それで充分です。むしろかなり疲れました。
自力でいったおかげか、合計4,000円以下で済みました。
朝9時すぎからのツアー参加だったので、セブ市内にもどっても13時と、まだまだ観光もできる時間帯です。
帰りのバスの内部↓
帰りはジュラシックワールドが上映されていたので、それを見て帰りました。
帰りのバスはかなり疲れていたため、ゆっくり休みながら帰りました。ちなみにオスロブに行く時間はできるだけ朝早く行くことをおすすめします。なぜなら、ジンベイザメたちは餌付けされてあの場所に集まるので、朝の部が終わると大体のジンベイザメが満足し、帰って行ってしまいます。なので、昼過ぎからツアーに参加すると、あまり多くのジンベイザメに会うことができません。(私たちのときは6-7頭くらいいました)
オスロブ付近にある観光スポット
オスロブで有名なのは、やはりジンベイザメツアーですが、この付近にも観光スポットはいくつか存在しています。
せっかくセブ市内から3時間もかけてくるなら、付近の観光もしたいですよね。
神秘の滝 (Tumalog Waterfalls)
神秘の滝が愛称のツマログ滝は、ジンベイザメスポットから約10分で行ける滝です。かなり近いので、ジンベイザメツアーのついでによる人も多く、観光客で溢れています。
オスロブ付近で「TAKI!」と行って勧誘するバイクタクシーの人は基本的にここに連れて行くようです。
アグイニドの滝(Ainid Falls)
アグイニドの滝は、オスロブからバイクで20分ほどの場所に位置する滝で、滝の上からジャンプをしたり、滝登りができます。
カワサン滝(Kawasan Falls)
カワサン滝は、セブ島から2時間半のところにある滝で、オスロブからもバスで行くことができます。小さなイカダに乗り、高くから降り注ぐ滝に打たれたり、滝から渓谷を流れるように下っていくアクティビティや、滝の上から渓谷を下るキャニオニング・シャワークライミングなどのアクティビティを楽しむことができます。
モアルボアル(Moal Boal)
モアルボアルは、「パナグサマビーチ」と「ホワイトビーチ」の2つの美しいビーチが有名で、多くのダイバーに愛される場所です。
自然が多く、海の綺麗さからウミガメに出会える確率も高く、ウミガメ目当てにダイビングやシュノーケリングをする人も多くいます。
スミロン島(Sumilon Island)
スミロン島は、オスロブから船を使って20分ほどで行ける島です。ホワイトサンドビーチなので、海の透明度もかなりのもので、ダイビングやシュノーケリングにおすすめの島です。
シマラ教会(Simala Church)
シマラ教会は、とても神聖な場所で「願いの叶う場所」として、フィリピンでは有名な教会です。
城を彷彿させる美しい外見はさながら、内部もマリア像が飾られていて、厳かな雰囲気が流れています。
まとめ
ジンベイザメが泳げるだけでなく、他にも魅力がたくさんあるオスロブ。セブ市内から片道3時間と、時間はかかりますが、行く価値は充分にあります。
折角のフィリピン旅行、可能な限りいろいろなアクティビティを満喫して楽しんでくださいね。
以上、ジンベイザメと泳げるオスロブの魅力と、行き方・料金の解説でした!